
瞑想とは何でしょうか?
実は、瞑想というのはたくさん種類があります。瞑想とは、言いかえると「心の訓練」です。ここには、「健全な」(心の訓練)とか「健康な」(心の訓練)という言葉を付け加えます。「健全」とか「健康」に含まれる意味は、ポジティブであること、それから、全て良きものを含んでいます。それから、「美徳」を含んでいます。
なぜかと言うと、心を訓練するというのは、「傷付けるようなことをする心」にしていくこともできるからです。つまり、心を訓練するということは、悪の意図と行動をすべく訓練することもできるのです。
しかし、「瞑想」と言ったときは、そうではありません。
このような視点から言えば、例えば、事件を起こした容疑者にも「~さん」というように「さん」を付けて言うのです。なぜなら、このような視点では、「人間そのもの」と「その人の行為」を区別するからです。
ダライ・ラマ法王が、ご自身の持っていた民族であるチベットに対して、中国が強硬な態度を取っている。その指導者に対しても、ダライ・ラマ法王が、非常に愛と慈悲を持っていることに驚く方が多いです。もちろん、中国がとっている政策に対しては、ダライ・ラマ法王は全く良いと思っていませんし、同意をしていません。
しかし、人間としてのリーダーたちには、その人たちがどんなに強硬派であっても、愛と慈悲を保ち続けているわけです。
瞑想とは何か。それは、自分の心を健全な方向に導いていくことです。