苦しみを持った人に医療者としてできること

質問:
苦しみを持った方に対して、医療者としてできることを教えていただきたいです。
傾聴や祈ることができると思いますが、他にできることがあれば教えてください。

Dr.バリー・カーズィン
素晴らしいご質問をありがとうございます。苦しんでいる患者さんと寄り添うときに、傾聴など価値判断を持たずに聞くことは助けになります。特に、目の前いる患者さんが、心理的な苦しみとスピリチュアルな苦しみを持っていることがあります。心理的な苦しみを取り除くことが大部分になると思います。例えば恐れや不安、鬱の状態。それを取り除くことが助けになると思います。もしそれをするならば、自分だけではできないこともあると思うので、専門家に頼ることもできます。また、瞑想の出来る場所にその人たちを紹介する。信用のできる場所があればそれ紹介できることもあります。

そして、患者さんに接するときの態度、動機が大切になってきます。もしその人が自分の子供、配偶者だったらどうか。そうして接するときが愛とコンパッション(慈悲)になります。例えば「あと数分この患者さんをみたら次の仕事に行ける」と思わないことです。

このことは、自分自身がより良い人間になる、より良い医者になるということだ思います。