瞑想リトリート 参加者のインタビュー

2016年の四国巡礼(瞑想リトリート)に参加していただいた、カリフォルニア在住の女性Cさんへのインタビューです。

企画を知ったきっかけ、参加した理由は何ですか?

もともと量子力学や脳科学に興味があり、その関係でyoutubeを見ていたらバリー先生の大学での講演映像をみつけました。そこからバリー先生のTEDなどでの講義を見て、お話が面白いなと思い、ウェブサイトを調べているうちに東京に先生の研究所があることが分かり、11月のリトリートのことを知りました。

先生が科学者であるということ、お医者さんであり科学的な見地をお持ちだということが大きかったです。以前から、ある瞑想のトレーニングに参加しようかと考えていたんですが、そちらは禅寺に入るような感じのものでした。私は、毎日ただ座禅を組んで座り、瞑想法を得るだけのプログラムではなくて、瞑想を体験するのと同時に理論や教えを講義で聞けるものが良かったんです。その点で、バリー先生のリトリートはバランスの良いプログラムだなと思ったのでそちらを選びました。

私は以前アメリカで日本語学校の校長をしていたんですが、色んなことを勉強して、それを学校の教育に使っていました。脳科学や心理学、ビジネススクールで学ぶような、組織文化がどんな風に組織の中の人々の行動様式に繋がっているかとか、そういうことを勉強してきました。

そしてそれらの総合として、バリー先生のプログラムに行き着いたという感じがあります。

 

プログラムに参加して、どんな変化がありましたか? 

以前は良いとか悪いとか、二元論でいつも考えがちでした。これは好き、これは嫌い、そこには色んな理由があってそれに固執していたように思います。それが自分の行動様式、言葉をつくって、人間関係を悪くしたり、自己嫌悪を生み出し、自分の体の病気や、マインドの病気をつくってきたんじゃないかと思います。でも、父と母を続けて亡くした後、生まれ変わったように価値観が変わって、二元論的な考え方ではなく、もっとオープンになったんです。そうしたら自然と周りの木々が綺麗に見えたり、お月さまを近くに感じて、太陽をありがたく思い、ワンネスっていうものを身近に感じられるようになったんです。それをもっと追求していこうと思ったときに、バリー先生のプログラムを受けました。

バリー先生のトレーニングを受けていると、たくさんの質問が出てきます。
宇宙はどういう風になっているのか?
人間の皮の中にある、真ん中はどうなっているんだろう?とか、そういうことです。
自分のことなのに、わかっていなかったし、今まで知ろうともしなかったことです。
今までは自分の殻が硬くて気づかなかったというか。それがようやく柔らかくなって、見えるようになったっていうことなのかなって。そしてこれからそれをもっと観察していこうっていう、そういう旅の始まりだったのかなと思います。

人間って、つい物を大切にしがちですよね。そのことで子どもの心を傷つけてしまったり・・物と子どもの気持ちとどっちが大事なの? って。単純なことなんだけど・・。でも、人とか自分、生き物とか自然とかも含めて、物よりも、命を大事にするっていうことに気がつきました。
つい物が綺麗でピカピカになっていると幸せに感じるんだけど、物の上にのっかって、それに支えられていても、必ず朽ちてしまう。違うものに土台を置くべきだと思います。それは何なのかっていうのをまだ私は見つけていませんけど、見つけるほうがいいよね、っていうことに気づいたのが一番大きなことだと思います。

また、私の中でバリー先生のプログラムをとって変化したことはそういう考え癖をなおす、そういう考え方をする自分に気づくことですね。

物やお金を失ったり、人の言葉が気になったりすると、一瞬ネガティブになるけれど、それに執着しない。すぐ気を変えて「あー、違う違う」って、それにしがみついていても、それは幸せからは遠ざかるだけだって。自分の考え癖に気づいて、手放すっていうのが 大事だとお腹に入ったのが大きなことだったと思います。

それから、最近家を買ったときに、自分の着目点が今までと違いました。家って、「自分がこれからの人生をどう歩みたいのか」っていうことがわからないと、決められないんですよね。

私も最初はランダムに色んな家を見ていたんですが、そのうち自分 がどんな生活をしたいのか、どこに価値を置くのか?っていうのに着目するようになったんです。新しいとか、広いとかいう物理的なことじゃなくて、ここだったらこんな生活ができる、こんな感性をトレーニングできるっていうことに着目することができました。バリー先生のプログラムを通過したから、目に見えるもの以外の「感性」「人との関係」「内なる自分」を考慮に入れて、家を購入する指針にできました。それは家を選ぶだけじゃなくて、仕事や人間関係でも同じだと思います。

自分が重要だと思っていることを
自分で観察し、わかる、そして再考ということですね。

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初めての方へのメッセージ

このプログラムは、「ライフスタイルを変革しませんか?」ということだと思います。

つまり、「自分の考え癖を見つけませんか?」ということ・・
良いthinking habit(考える習慣)をつけると、幸福になりますよ、ということでしょうか。

自分が生まれてから今日までの間に作り上げてきた情報が無意識に あって、自分の普段の行動も、意識では決めてない、実は先に無意識が決めているんだ、という脳科学の研究があります。だから無意識の中を変革してあげないと、人生は変わらない、ということになります。そのためにも、諦めずに自分の考え方を観察し、心のトレーニングを継続していくのが良いのかなと思います。

ビジネスの方達も、学校の先生やお医者さんでも、自分の幸せを抜いて、人の幸せはないし、良い商品もつくれないし、良い教育もできないですよね。会社はそこを飛ばしてもっと生産性 を上げて利益をあげようとしますが、まずひとりひとりを幸せにしてあげないと、生産性は上がらないし、持続不可能だと思います。 

教育の場面でも、先生や、生徒の幸せに焦点をあてることは、本来、まず大切なことかと思いますが、多くの教育現場では、学力向上にまず焦点をあてがちです。その結果、生徒も先生も苦しめるような生き方に繋がってしまうなら、何のための学力向上か、わからないですよね。先生自身や、生徒の幸せにしっ かり焦点をあて、その土台のうえに、生徒の学力向上や、個性を伸ばす教育のやり方は必ずあるはずです。

前回のリトリートに参加したときは医療や福祉関係の方が多かったのですが、もっとバリバリとビジネスをやってる方や教育に関わっている方が来られるのもきっと面白いと思います。

ビジネススタイルを変えませんか?
ライフスタイルを変えませんか?

っていうと大きなことに聞こえるけど、このプログラムはそれくらい言ってもいいのではないかと思います。

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