
私たちは、マルチタスクなストレスの多い社会に暮らしています。メディテーション(瞑想)というのは、私たちがこのマルチタスクでストレスの多い社会に生きていくのに、そこにいかに立ち向かって対抗していくかというための良い手段になります。
では、メディテーション(瞑想)とは何でしょうか?
メディテーション(瞑想)とは、まず、私たちの心を健康に、そしてポジティヴにすることです。みなさんの中には、運動をしている/運動が好きだという方もいらっしゃると思います。練習せずにいきなり、運動能力を高めるということは可能ですか?例えば、トライアスロンという競技で、トレーニングせずに勝つことは可能ですか?(トライアスロンを例に挙げても)すごく訓練が必要で、練習をたくさんする、ということがわかると思います。
運動と同じで「心の訓練」も毎日、非常に定期的な訓練が必要です。例えば、煙草を吸っていた方が煙草を止めるというのは、極めて難しいことですよね。ある意味で非常に依存性のあるものなので、難しいわけです。
私たちの心がどうしても「今」から逸れていくというのも、ある意味では、これも依存性のある習慣のようなものです。メディテーション(瞑想)やマインドフルネスもそうですが、特にそういったことには、定期的な訓練が欠かせないことになります。
そして、意志の力、ガッツが必要です。「どうしてもそうしたい」という強い意志が必要なのが、この「心の訓練」にも当てはまります。辛抱するには、自分の中の例えば「悲しみ」であるとか「落ち込み」というのを手放したい、という強い意志が必要です。
– Dr. バリー・カーズィン(医師・僧侶・大学教授)