
Dr. バリー・カーズィンの2017年11-12月の来日プログラムにご参加いただいた皆様、ご協力いただいた関係機関の皆様、並びにサポートいただきました会員やボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。
2017年秋季のDr. バリーの来日プログラムは、全て終了いたしました。
2017年11月-12月プログラムでは、ヒューマンバリューの現在の柱としている、医療分野、教育分野、企業分野それぞれにてプログラムを行うことができました。
*医療の分野では、
京都大学緩和医療研究会主催および京都マインドフルネスセンターの皆様との共催により、京都大学医学部附属病院職員の方々を含め、全国から集まっていただいた医療従事者を含むケアギバーの方がたを対象としてプログラム行いました。「いかにマインドフルネスとコンパッションを育み、それをケアに生かすか。」「自分自身の思考と感情などに気づきを向け、自分と他者への両方にバランスのよい思いやりの心を育む実践は、どのように私たち自身の人生に意味と喜びをもたらし、困難な状況に向き合う力を与え、幸福(ウェルビーイング)に導くのか」について、講演と瞑想実践を行うことができました。
*教育の分野では、
聖学院高校(東京)では、受験を目の前にした高校3年生と先生方が中心となって参加してくださり、講演を行いました。「生きる意味とは」「本当の幸せとは」「真の思いやり」について、またその他にも、「勉強が手につかないとき」「罪悪感が拭えないとき」など、大変深い質問を多くいただきました。また、参加の皆様とともに瞑想実践も行うことができました。学校教育において、勇気を持ってイノベーションを起こしている他校の先生がたにもお越しいただき、今後の教育についての有意義なディスカッションの場ともなりました。後日、生徒さんたちの変化について、大変興味深いポジティブなフィードバックを、先生方たらいただいています。
*企業の分野では、
医療・製薬関係企業において管理職向けに、「健康」という点についての様々なデータから、ストレス、メンタルヘルス、生産性、また働く人の幸せについてなど、講演およびディスカッション、さらには自宅でも仕事中でもできる瞑想実践など、午後いっぱいのお時間をいただき行うことができました。
また、今回で5回目の開催となる「グローバル・リーダーシップ・トレーニング」では、レジリエンスをテーマに、欧米でのデータなども交え、「マインドフルネスとコンパッションが、レジリエンスにどのように結びつくのか?」ということについても、講演および質疑応答、瞑想実践を行いました。参加者の皆様によるディスカッションやダイアログも、大切な気づきの時間となりました。
さらに、ヒューマンバリュー・心の訓練として、より深く学び実践する人のためのコアプログラムも引き続き行いました。
*瞑想リトリート at 精進湖では、
海外の方も含め4日間、もしくはヒューマンバリューでは初めての開催である6日間のリトリートに参加してくださった皆様との、富士山を眺める雄大な自然のなかでの瞑想トレーニングを行いました。実践に加え、Dr. バリーからの智慧、慈しみ、自己とは何かなどの土台を深く学び、とくに様々な角度からの質疑応答が充実した時間となりました。すべての日程において終日、沈黙(サイレント)で過ごす体験も初めての方が多かったようで、自身の内面に耳を傾ける、日常の生活の中では得がたい気づきを得る機会にもなりました。
*9年ほど継続して開催し皆様と学びを深めている「シャーンティデ―ヴァ『入菩薩行論』」では、
1300年前のテキスト「シャーンティデーヴァ『入菩薩行論』」は10章から成るテキストですが、今回のプログラムでは、もっとも大切(かつ難解)と位置付けられる第9章に入っています。自己と世界について正しく理解することによって私たちは自由に幸せになるということ。「ピクニックに行くつもりで聞きましょう」というDr. バリーからのアドバイスを受けながら、とくに「自己・自我について」という哲学的にも大変難解な部分を学びました。
プログラム実施後の詳細や、プログラム会場ではご紹介しきれなかった質問などについては、おってHPにて共有・ご報告させていただきます。
Dr. バリーの2018年(前期)来日プログラムは、2-4月の開催を予定しています。
また次回の機会にも、皆様とご一緒出来ますことをお待ちしております。
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