2018年秋 連続講座「教育者のためのマインドフルネス」

2018年9・10・11月

Dr. バリー 連続講座
教育者のためのマインドフルネス
〜教師の成長を支える『癒し』と『心の豊かさ』〜

2018年9月のDr. バリー・カーズィンの来日プログラムを皮切りに、2018年秋(9月・10月・11月)に「ヒューマンバリュー・教育者向けプログラム」を、全5回の連続講座として開催します。

※各回の講座は、こちらの申込フォームからまとめてお申込いただけます。


Dr. バリー・カーズィンからのメッセージ

今回の教育者のためのプログラムは、教員のみなさん自身をより良くケアするためのサポートとなるよう、企画されています。今回ご参加のみなさんとディスカッションをする様々なアプローチには、マインドフルネス、コンパッション(慈悲・慈しみ)、そして健全な自信も含まれています。

自己成長を促すこれらのメソッドは、当然ながら、学校のクラスの中だけではなく、人生においてもまた、さらなる喜びと満足へとつながっていきます。
私たち教員が、人生の意味より多く見出す方法を学ぶにつれて、私たちは自然と、生徒たちにもその意味を伝えていきます。

より、「今ここ」の瞬間と気づきに居ることは、私たちの人生(生活)に、より良いバランスをもたらします。このことは、とくに、カオス(混沌)とストレスに満ちたクラスの状況に直面しているときにこそ、価値のあることです。「今ここ」の瞬間にバランスが取れた状態でいて、自分自身の内面に気づいていることで、私たちは、より打たれ強く回復力(レジリエンス)を持つようになり、そして、ときには破壊的でカオスな(混沌とした)クラスからの影響を受けにくくなります。

より心から働くことで、私たちは生徒たちや同僚との信頼をさらに育むことができ、教師としての自分の経験を一層豊かにしていくことができます。コンパッション(慈悲・慈しみ)は、私たち教師が感情的になることを一歩引いて見ることを可能にし、ストレスに満ちた教室の状況に反射的に反応してしまうことを踏みとどまらせます。そこで、いじめやうつ、そして自傷行為が生徒たちにある時、その背後にある様々な事情を認識し始めるのです。

コンパッション(慈悲・慈しみ)のある視点から見るとき、私たちは、そのような困難な状況に含まれている様々なニュアンスを理解していくことに、さらにオープンになっていきます。小さなことに視野が狭まっているのではなく、広い視野をもつようになると、関係する人すべてを助けるのに最善となる行動は何か、それ考えるための時間とスペースが持てるようになります。

今回のレクチャーで使用する資料の多くは、欧米、とくにアメリカの進歩的な学校で行われている理論と経験に基づいたものです。

レクチャー、ディスカッション、質疑応答(Q & A)が充実した、瞑想で締めくくる、このインタラクティブで体験的なプログラムの1日に、ぜひご参加ください。

– バリー・カーズィン

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教育者向けプログラム企画担当:(現役)教員チームからのメッセージ

2020年の教育改革に向けて、教師に対する変革の要求が強くなってきています。「正直、どうしたらいいのかわからない」と困っている方も多いのではないでしょうか。

授業は教師自身を写し出す、そして、よい教育は教師の能力(スキル)と器(人間性)から生まれると言われています。つまり、よい教育実践をしようとしたときに、その両方を成長させる必要があるということです。しかし、授業のスキルを紹介する教師向け講座は数多く存在しますが、人間の「器」を扱った教師向け講座はほとんど存在しません。

また、教師の仕事は心も体も忙しく、ストレスの大部分は対人関係によるものと言われています。教師は、子ども、保護者、同僚、管理職など様々な人と関わりながら教育活動を実践しています。そのなかで、感情的に傷つく場面もあるでしょうし、その対処の仕方がわからなければ、自分の中で感情の傷がしこりのようにたまってしまいます。その状態で教室にい続けると、影響は子どもにも及んでいきます。だからこそ、教師が自らリラックスして自分に優しくなる方法を知ることが必要なのです。

本講座では、人間の「器」を磨くことと、自らを癒すことを学びます。「器」と「癒し」により、心の底から自分を信頼すること、自分が満たされた感じになること、健全な自己肯定感、健康的な自信を育むことを目指します。こうしたことを実現する方法の1つとしてマインドフルネス、コンパッショントレーニングを紹介します。心や意識というものが脳科学や生理学などの分野で近年ますます研究が進み、マインドフルネスやコンパッショントレーニングが特定の宗教的取り組みではなく、心と体がより健康的な状態、ウェルビーイングに繋がることが世界的にも研究で明らかになっています。そのなかで、教師のマインドフルな状態が、子どもの健全な社会性、幸せに生きる力、そして学ぶ意欲を育むということが実証的にもデータとして示されるようになってきているのです。

講師のDr. バリー・カーズィンは、アメリカ人の医師でもあり、ダライ・ラマ法王の担当医師として、30年以上にわたり瞑想実践に取り組んできました。現在、アメリカ・ワシントン大学にて実際に若者への教育にも携わりながら、医師として、また、長期瞑想実践者として、世界的科学者の研究チームと共にマインドフルネスの研究に携わっています。教師が、マインドフルネス(今ここに意識を向ける)、コンパッション(温かい思いやりの心)、レジリエンス(折れない心、回復力)を育むことの大切さを、科学的研究データを用いた講義と瞑想実践、さらに現役教師や教育研究者とともにワークを通して学びます。(講師による講演は英語で行われますが、日本語通訳が付きます。)

今回は連続講座として開催します。一講座だけの参加も可能ですが、なるべく全ての回に参加することをおすすめします。なぜなら、学びを自分のものにするためには、練習が必要だからです。一度Dr. バリーと接するだけでも自身の中での変容に気づくことができます。しかし、自身がつかんだ感覚を日常で実践するために、実践の気づきを共有し、チームで学びを深めることで、より豊かな心のあり方を育んでもらいたいと思っています。また、本講座は学校の先生を主な対象者としていますが、教育に携わる方であれば類似点が多いと思いますし、お互いに学ぶことも多いと思います。ぜひ奮ってご参加ください。


第1回  ※終了
「マインドフルネスの理論と実践」

Dr. バリーが長年、世界的科学者の研究チームと共にマインドフルネスの研究に携わってきた中で得られた知見を、世界の教育現場での実践事例とともにわかりやすくお伝えします。

また、理論のみならず、日常で実践可能なマインドフルネスや瞑想についてゆっくりとリードしながらお伝えしますので、初めての方でも心配ありません。

マインドフルネスや瞑想を通じてご自身の内面を整えることで、かかわっている教育現場にも良い影響をつくりたいと思っている方には必須の講座です。

【日時】2018年9月17日(月・祝)10:00-15:00(開場 9:30)

【場所】東京大学(本郷キャンパス 教育学部棟)東京都文京区
※会場の詳細はお申込の方にお知らせします

【講師】Dr. バリー・カーズィン(Barry Kerzin MD)
※講師による講演は英語で行われますが、日本語通訳が付きます。

【参加費】8,000円(税込)

【申込】こちらのお申込フォームからお申込ください


第2回 
「コンパッション」

医療従事者や教育者に多く見られる、人の痛みを自分の痛みにしてしまうくらいの感情を受けとめ過ぎてしまう行為。それが続くことで万年疲労やバーンアウト(燃え尽き)につながってしまいます。

相手の感情に寄り添いつつも自身を苦しめない、その究極が「コンパッション」です。
この回では、Dr. バリーがコンパッションについて詳しく説明している動画を使い、コンパッションについて深い理解を得て、コンパッションにつながる「トンレン瞑想」の実践を行います。

また、コンパッションをどのように教育現場に生かすのか具体事例や、現場での実践のためのトレーニングなども紹介します。

【日時】2018年10月14日(日)9:30 – 12:30
【場所】東京都内
【内容】Dr. バリー・カーズィン(Barry Kerzin MD)による講演映像を見ながら、長年、Dr.バリーのプログラムを学び続けるメンバーや、教員として、教職の現場に立ちながら教育者の変革/変容に取り組んできたメンバー(佐野、金井、丸山、大類)が、実践やグループワークをリード、ファシリテートします。
【参加費】3,000円(税込)

【申込】こちらのお申込フォームからお申込ください


第3回
「健全な自信」

自信を持ちすぎていたら傲慢になります。謙虚でありすぎても自分に対して卑屈になってしまいます。傲慢な自信は、自らの教育実践を振り返る際の妨げになります。

一方で、卑屈さは必要以上に自らの教育実践を否定することに繋がります。まずは起きているできごとのそのまま観察し、自分の内面に何が起きているのかに気づき、それらを適正にポジティブなものに転換させていきます。傲慢の裏側には自信の無さが、卑屈になってしまう根底には過去の残念な経験が原因なのかもしれません。そこに意識を向けて自分の「あり方」を変えていき、理想とする「あり方」を明確にしていきます。

【日時】2018年10月27日(土)14:00 – 17:00
【場所】東京都内
【内容】Dr. バリー・カーズィン(Barry Kerzin MD)による講演映像を見ながら、長年、Dr.バリーのプログラムを学び続けるメンバーや、教員として、教職の現場に立ちながら教育者の変革/変容に取り組んできたメンバー(佐野、金井、丸山、大類)が、実践やグループワークをリード、ファシリテートします。
【参加費】3,000円(税込)

【申込】こちらの申込フォームからお申込ください


第4回
「マインドフルネス、コンパッションの実践が教室を変える」

「マインドフルネス、コンパッションの実践が教室を変える」
オンラインによる講座です。バリー先生の「今ここに気づく」の動画を視聴し、多様な教育環境がつくられている中、もっとも重要な教育環境の一部である自分自身の「心の状態」や「あり方」に意識を向けていきます。オンライン上でチームに分かれ、チームメンバーのコンパッションを受けながら自身の理想の状態を描き、実践への宣言へとつなげていきます。

【日時】2018年11月17日(土)14:00 – 17:00
【場所】インターネットによるビデオ会議システムを利用した、会場と参加者の双方向オンライン学習
【内容】インターネットによるビデオ会議システムを利用します。長年、Dr.バリーのプログラムを学び続けるメンバーや、教員として、教職の現場に立ちながら教育者の変革/変容に取り組んできたメンバー(佐野、金井、丸山、大類)が、ファシリテートします。
【参加費】2,000円(税込)

【申込】こちらの申込フォームからお申込ください


第5回
「リトリート」

リトリートでは、これまでの学び、実践、教育の現場でのあり方を、より集中的に統合していくプロセスとなります。取り組み内容に対する知的な理解、そして、心の訓練としての実践的な取り組み・瞑想実践を、Dr. バリーの在り方を通して、学び、実践に取り組んで頂きます。この第5回のリトリートには、教育者向け連続講座にご参加の皆さまだけでなく、その他、ビジネスパーソン、医療従事者等、他の分野の方々ともご一緒に学ぶ機会となります。多様な分野の方とご一緒に学ぶ機会、また、教育者向けのグループワークの機会を設ける予定です。内なる学び、実践を深め、他者との豊かな関係性を広げていく取り組みとなっていきます。

【日時】2018年11月24日(土)10:00 – 17:00 ~11月25日(日)10:00 – 15:00
【場所】首都圏近郊(通いでの研修)
【内容】Dr. バリー・カーズィンの来日プログラムとして、会場にて直接みなさまにレクチャーします。
【講師】Dr. バリー・カーズィン(Barry Kerzin MD)
※講師による講演は英語で行われますが、日本語通訳が付きます。
【参加費】4万円程度の予定(詳細は後日お知らせいたします)

【申込】お申込方法は、後日お知らせします。
※お問い合わせ・参加のご希望は、office@humanvalues.jp までご連絡ください。
(タイトル「11月リトリート」)

※連続講座の各回の予定は、全体の進捗状況や、参加者の状況により、若干変更される場合があります。ご了承のほど、よろしくお願いします。


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Dr.バリー・カーズィン Barry Kerzin M.D.
プロフィールの詳細はこちらをご覧ください

アメリカ・カリフォルニア出身 / インド・ダラムサラ在住
大学教授・チベット仏教僧侶・医師
(ダライ・ラマ法王第14世の医師)

・ワシントン大学元医学部准教授、現在客員教授
・香港大学名誉教授
・アメリカ・医療における利他心研究所 創立者・代表
・マックス・プランク研究所「瞑想と慈悲の訓練の長期的研究」顧問
・一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所 所長及び代表理事

幼少期、命を脅かす脳の病気にかかったことがきっかけで医師を目指す。さらに20代30代に立て続けに親や妻という身近な人の死を体験したことから、本格的に仏教の道に入る。ダライ・ラマ法王第14世の推薦もあり、長年勉学と瞑想修行に励んだあと比丘に認定され僧侶となる。現在もダライ・ラマ法王を始めとする高僧の方々の医療的ケアや慈善医療も行なっている。
近年はアメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、ロシア、モンゴル、インド、香港、マレーシア、日本などの企業や大学、病院などでチベット仏教の実践的な智慧を教える。とりわけ日本では2007年以来、僧侶と医師・科学者両方の視点から「心の科学」としての仏教についての講話、さらに瞑想リトリートなどを行っている。

現在、アメリカ・ワシントン大学にて実際に若者への教育にも携わりながら、医師として、また、長期瞑想実践者として、世界的科学者の研究チームと共にマインドフルネスの研究に携わっている。


【研修費に関して】
ヒューマンバリュー総合研究所が主催および協力する研修会においても、チベットの伝統に基づき、医師であり仏教僧侶である講師自身は講演料などの報酬を一切受け取っておりません。研修費は講師の国内外渡航費用および滞在費、開催にかかる経費、教育資料・映像などの開発や製作および活動運営費、また各地(東北地域の被災者の方々など)の継続的なサポートも含む活動を持続的に行なう目的に充てさせて頂いております。少人数でじっくり学ぶタイプの研修が多いため、現在の研修費を設定させて頂いております。皆様のご理解また活動のサステナビリティへのご協力に心より感謝致します。


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