身近な人と一緒に実践する瞑想

質問:
認知症の親に瞑想を教えても、忘れてしまいます。

Dr. バリー・カーズィン:
まずは自分がモデルになって一緒に瞑想をやることで、外的な環境でルーティン化することだと思います。

もし短期記憶が弱まっているようだったら、昔の幸せな思い出を思い出してもらって、それに集中するという瞑想ができると思います。それで気が逸れたら、その思い出に戻るということができます。

また、「9ラウンドの呼吸」も助けになると思います。右・左と9回指を変えるのが複雑だとしたら、もう少し回数を減らすとか、シンプルにしていいと思います。

他にも、「セルフ・コンパッション」という自分に慈悲を向ける瞑想もできると思います。
自分の価値や子どもをどれだけ愛しているのか、他の人たちを愛しているのか、人生で何をやってきたのか、人生のポジティブな側面を思い出し、自分に価値があるというのを思い出してもらうのが良いと思います。

あまり深刻にならずに、軽やかにユーモアを持って行うのが良いと思います。

ご両親の身体が柔軟性があったり動けるようだったら、一緒に歩く瞑想を行って身体のバランスを整えることもできると思います。

2018年7月3日開催「ヒューマンバリュー・瞑想プラクティスグループ」質疑応答より