親と子ども

質問:
思春期の子どもが何もやる気がないようで、家で何もせずにダラダラしているのを見ると、心配と自分の持っている期待から、つい色々と言ってしまってけんかになってしまいます。どうしたら、期待しすぎず、自分自身が子どもを傷つけずに愛や力を与えられる、意味ある存在であると感じられるのでしょうか?

Dr. バリー・カーズィン:
まず、10代のお子さんがいるということそのものが、困難な状況です。まずそれが状況なのです。自分が「母として完璧でいなければならない」と思うことは難しいので、自分をだますことになりますね。
そして、そもそも、その年頃の子どもは言われたことの逆のことをやります。青年心理学では、もしAをやって欲しければ「Aをやらないで」と言った方がいいと言います。

またある意味で息子さんはお母さんにとっての先生であると言えます。今ご自身で「期待」と言っていましたが、「自分の持っている期待は何か?」ということを観察してみるいい機会になるかと思います。

それを自分で批判したり、自分は悪い人間だと言う必要はありませんが、ただ自分はどんな期待を持っているのかを発見することに使うことができます。

「いつでも必要なら私がここにいる」とか「愛している」というのも伝えながら、お子さんに少しスペースを与えてあげる必要があります。周りの学校や仲間からのプレッシャーや同調圧力というのがあります。そういうのに今、一番敏感な時期だというのをお母さんも理解して、それを変えようとか介入しようとはしないということに気をつけた方がいいかもしれません。

ただ、もし友人と何か悪いことをしようとしているならそこは干渉した方がいいかもしれません。 Good luck!今の状況が永遠に続くわけではなく、また何年か経てば次のフェーズに行くと思いますので、あまり眠れないくらい思い詰めないでください。そしてご自分が10代だったときのことも思い出してみてください。

2018年7月3日開催「ヒューマンバリュー・瞑想プラクティスグループ」質疑応答より