3/28 教育者向けプログラム

2019.3.28

ヒューマンバリュー・教育者向けプログラム(東京)

「私たちは何を目指し、若者、そして自らを育てていくのか?」

現在のグローバル化社会では、異なる価値観を持つ人たちとも共生・協働していくダイバーシティ(多様性)を実現するため、グローバルな視点とマインドを育てる21世紀型教育が必要とされています。
若者たちが自ら課題を見つけ、持続可能な未知の未来を創造する本質的な力を培うには、どのような教育が必要なのでしょうか?

持続可能な社会づくりの担い手を育む教育には、
人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育む
他人や社会、自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」の尊重
…が大切であるとされています。(※文部科学省 ユネスコ国内委員会より)

こうした成熟した人間性や豊かな関係性は、成長するにつれて個人の内面的な満足度、幸福度にも繋がっていきます。その基盤の一つが、温かい思いやりの心(コンパッション)であると、私たちは考えています。

しかし、そのような理想の教師像を掲げつつも、日々の多忙さに疲労感や行き詰まりを抱えている方も多いのが現状ではないでしょうか。

実はこのような人間性の教育においては、何を教えるかと共に、子どもたちに向き合う大人・教師自身の在り方が、とても大切になってきます。まずは大人・教師がリラックスして自分に優しくなる方法を知り、心の安定感、オープンさを育むことが、子どもたちの安定感や健全な社会性、幸せに生きる力、そして学ぶ意欲を育むということが実証されてきています。

よって本プログラムでは、世界や日本におけるグローバル教育の取り組みと同時に、自らの心の取り扱い方や、マインドフルネス(今ここに意識を向け、自らの内面に気づくこと)、コンパッションも一緒に学んでいきます。

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今回基調講演として、Dr. バリー・カーズィンに「教育において大切な教師(人間)の在り方」についてお話頂きます。
講師Dr. バリー・カーズィンは、アメリカ・カリフォルニア出身、ダライ・ラマ法王第14世担当医師として、また仏教僧侶としても35年以上にわたり瞑想実践に取り組んできました。現在、アメリカ・ワシントン大学にて若者の教育にも携わりながら、医師として、また長期瞑想実践者として、世界的脳科学者の研究チームと共にマインドフルネスやコンパッションの研究と教育にも携わっています。

それに続き、ESD(持続可能な開発のための教育がご専門の聖心女子大学・教育学科教授および聖心グローバル共生研究所副所長を務める永田佳之先生や、アクティブラーニング先進校のかえつ有明高校にて教員でありながら対外的な講演活動でも活躍している佐野先生や、東京大学大学院にて教員養成を研究中の金井友亮氏と、更に議論を深めて参りたいと思います。

今回は講義やディスカッションだけでなく、実践経験豊かなDr.バリーのリードのもと、瞑想実践もご体験頂きます。ぜひ心の訓練としての瞑想も体感して頂ければと思います。

これからの未来に必要な教育のための議論や実践のきっかけとして、ぜひ教育分野の多くの方に参加いただき、日本の教育分野における実践コミュニティへの大きなステップになることを期待しています。

皆さまのご参加を、心より、お待ちしております。


【日時】2019年3月28日(木)14:00-17:00(Open 13:30)

【会場】東京都内 ※お申込の方にお知らせします

【講師】バリー・カーズィン(Barry Kerzin MD)※日本語通訳付

【登壇者】
永田佳之氏(聖心女子大学 文学部教育学科 教授)
佐野和之氏(かえつ有明高校 中学校 教諭)

【研修費】4,500円(税込)

【申込】こちらの申込フォームからお申込ください

お問い合わせ:office@humanvalues.jp

詳細は追ってお知らせしますので、最新情報をご希望の方は、メルマガ登録からご登録ください。

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*教育者向けプログラム企画担当:(現役)教員チームからのメッセージ

教師の仕事の多忙が話題になっています。その中には、疲れを感じる暇がない人もいるかもしれません。

教師のストレスの大部分は対人関係によるものと言われています。教師は子ども、保護者、同僚、管理職など様々な人と関わりながら教育活動を実践しています。そのなかで、感情的に傷つく場面があります。その時の対処の仕方がわからなければ、感情の傷がしこりのようにたまってしまいます。その状態で教室にい続けると、影響は子どもにも及んでいきます。だからこそ、教師がリラックスして自分に優しくなる方法を知ることが必要です。

本プログラムでは、人としての「器」を磨くこと、自らを癒すことを知識と感覚を通じて学んでいきます。「器」と「癒し」により、心の底から自分を信頼すること、自分が満たされること、健全な自信を育むことを目指します。こうしたことを実現する方法の1つとしてマインドフルネスを紹介します。心や意識というものが脳科学や生理学などの分野で近年ますます研究が進んでいます。マインドフルネスが特定の宗教的取り組みではなく、心と体がより健康的な状態、ウェルビーイングに繋がることが研究で明らかになっています。そのなかで、教師のマインドフルな状態が、子どもの健全な社会性、幸せに生きる力、そして学ぶ意欲を育むということが実証的にもデータとして示されるようになってきているのです。

講師のDr. バリー・カーズィンは、アメリカ人の医師でもあり、ダライ・ラマ法王の担当医師として瞑想実践に長期間取り組んできました。マインドフルネス(今ここに意識を向ける)、コンパッション(温かい思いやりの心)、レジリエンス(折れない心、回復力)を育むことの大切さを、科学的研究データを用いた講義と瞑想実践を通してお伝え頂きます。


*ヒューマンバリュー総合研究所・教育プログラム開催実績:過去の教育者向けプログラム
2018年3月「教育者のためのマインドフルネス・トレーニング~受容と気づきの旅へ~」


<登壇者プロフィール>

Dr.バリー・カーズィン Barry Kerzin M.D.

アメリカ・カリフォルニア出身 / インド・ダラムサラ在住11270342_963895066962213_559543634499172663_o (2)
大学教授・チベット仏教僧侶・医師
(ダライ・ラマ法王第14世の医師)

・ワシントン大学元医学部准教授、現在客員教授
・香港大学名誉教授
・アメリカ・医療における利他心研究所 創立者・代表
・マックス・プランク研究所「瞑想と慈悲の訓練の長期的研究」顧問
・一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所 所長及び代表理事

幼少期、命を脅かす脳の病気にかかったことがきっかけで医師を目指す。さらに20代30代に立て続けに親や妻という身近な人の死を体験したことから、本格的に仏教の道に入る。ダライ・ラマ法王第14世の推薦もあり、長年勉学と瞑想修行に励んだあと比丘に認定され僧侶となる。現在もダライ・ラマ法王を始めとする高僧の方々の医療的ケアや慈善医療も行なっている。

近年はアメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、ロシア、モンゴル、インド、香港、マレーシア、日本などの企業や大学、病院などでチベット仏教の実践的な智慧を教える。とりわけ日本では2007年以来、僧侶と医師・科学者両方の視点から「心の科学」としての仏教についての講話、さらに瞑想リトリートなどを行っている。

現在、アメリカ・ワシントン大学にて実際に若者への教育にも携わりながら、医師として、また、長期瞑想実践者として、世界的科学者の研究チームと共にマインドフルネスの研究に携わっている。


永田佳之氏(聖心女子大学 文学部教育学科 教授)

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プロフィールの詳細はこちら

研究テーマ:「持続可能な開発のための教育(持続発展教育:ESD)」、国際理解教育、多文化共生社会と教育、オルタナティブ教育、ホリスティック教育など。

著書:『オルタナティブ教育:国際比較に見る21世紀の学校づくり』新評論、2005年
『持続可能な教育社会をつくる』(日本ホリスティック教育協会:吉田敦彦・菊地栄治との共編著)せせらぎ出版、2006年
Alternative Education: Global Perspectives Relevant to the Asia-Pacific Region. Springer. 2007
『持続可能な教育と文化:深化する環太平洋のESD』日本ホリスティック教育協会(永田佳之・吉田敦彦)編、せせらぎ出版、2008年
「ポスト・ネオリベラルな時代の教育の行方:「サスティナビリティ」を手がかりに『比較教育学研究』日本比較教育学会編『比較教育学研究39号』、2009年
…など多数


KSano200.jpg佐野和之氏(かえつ有明高校 中学校 教諭)

かえつ有明中学高等学校 教育統括部長 埼玉県私立高校での勤務を経て、2014年同校で「学ぶことの喜び」を追究する新クラスの立ち上げを牽引する改革の担い手として赴任。現在は教育統括部長として、中学ではアクティブラーニングをベースに論理的思考力・表現力を育てる「サイエンス科」、高校では生徒が自分と向き合うマインドセットから知的欲求を喚起する「プロジェクト科」など、「新しい学び」を次々に展開する中心的な役割を果たす。また共感的コミュニケーションやU理論、マインドフルネスなど多岐にわたる分野に関しても造詣が深く、さまざまな視点から教育のあり方を模索し、先進的に実践している。 「共感的コミュニケーション」や「チームビルディング」「パターンランゲ―ジ」などの講演・研修の依頼が全国の学校から寄せられている。


【研修費に関して】
ヒューマンバリュー総合研究所が主催および協力する研修会においても、チベットの伝統に基づき、医師であり仏教僧侶である講師自身は講演料などの報酬を一切受け取っておりません。研修費は講師の国内外渡航費用および滞在費、開催にかかる経費、教育資料・映像などの開発や製作および活動運営費、また各地(東北地域の被災者の方々など)の継続的なサポートも含む活動を持続的に行なう目的に充てさせて頂いております。少人数でじっくり学ぶタイプの研修が多いため、現在の研修費を設定させて頂いております。皆様のご理解また活動のサステナビリティへのご協力に心より感謝致します。


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