
質問:
瞑想とは「心をポジティブにする訓練」だと言われていますが、「ポジティブ」とは「ネガティブ」の対義語としての意味でしょうか?そこに、どのような意味があるのか教えてください。
バリー・カーズィンからの回答:
この場合の「ポシティブ」というのは、確かにネガティブの逆なのですが、どちらかというと、「善」の意味を指しています。
「ネガティブとは何か?」と言うと、「怒り」「嫉妬」「奢り」、それから、「自分勝手な自己中心的な態度」「貪欲さ」などを指しています。それと逆である、ということです。
例えば、ネガティブな意味である「怒り」の反対を、ポシティブな意味の言葉として言うと「忍耐」です。そして、そこに、愛や慈悲を持ってくる…というところまで繫がっていきます。
「嫉妬」というネガティブな状態の逆は、「感謝をする」「一緒に喜ぶ」ということです。
「奢り」の逆は、「謙虚さ」というものです。
「自己中心的な態度」の逆は、「他者のことを思いやると」いうことです。あるいは、愛と慈悲です。
それから、「貪欲さ(『自分』ばかりという態度)」から、逆にするということは、「与え続ける」ということ、「自ら差し出す」ということです。
‐ 2017年5月開催「ロジョントレーニング」より