「シャーンティデ―ヴァ『入菩薩行論』」2019/7/6報告

2019年7月6日に、東京都内にて「シャーンティデ―ヴァ『入菩薩行論』」を開催しました。

Dr. バリー・カーズィンによるレクチャーでは、下記のようなレクチャーを行いました。

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仏教で目標とするのは悟りに達する事です。では、悟りとは何でしょうか?
それを定義することはは難しいことですが、智慧と慈悲の心が組み合わさって、悟りに辿り着くものです。
慈悲とは、日常で経験する悲しみを和らげるものです。智慧とは、全てのものごとは、実体を伴って存在しないと理解する心です。

私達の内面に深く根強いている、無知無明から覚せいすること、いわば、眠りから覚めた、覚せいした心の状態が、菩提心です。

智慧を理解するには、粗いレベルと微細なレベルがあります。粗いレベルとは、思考、概念、言語を使います。微細なレベルとは、直感を使います。

この微細さは、私達が、生を終えて死を迎えるプロセスで、立ち現れる意識を形作るものです。
この意識を光明(こうみょう)と言います。ここで経験する、身体の感覚は、普段、生きている体には現れない感覚であり、その微細な身体には、微細な意識が存在します。

この微細な身体は、肉体のような実体はありません。光の身体、幻の身体と呼べるものです。微細な身体は、呼吸で成り立っています。そして、呼吸の微細な側面にはエネルギーが存在します。では、エネルギーを構成する微細なものとは何でしょうか?それは、五色(ごしき)の光と呼ばれるものです。これは肉眼では見えません。微細な身体は、この五色の光で出来ているのです。

智慧とは最も微細な意識であり、空(くう)を理解するものです。智慧の教えでは、私達の存在する世界の、
全ての側面が偽りであり、見かけのものは真実ではない、と言っています。

世界を二つの真理に分けて教え、世俗の真理は偽りであり、究極の真理とは空そのものだと言われています。

- バリー・カーズィン

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