「世俗八法と距離を取る」 8/28 瞑想プラクティグループ報告

先日8/28に定期開催の「瞑想プラクティスグループ」が行われ、インドのDr.バリーとzoomで繋がる時間がありました。

今回は、参加者の方からの質問から「世俗八法」と呼ばれるものとの関わり方についての講義が始まりましたので、その一部をご紹介します。


参加者 Tさん:心を訓練する八つの教え(詳細はこちら)」の第八偈に、

『これら全てにおいて、私の心(意識)が世俗八法によって穢れることなく、あらゆることが幻のようだと知ることができますように。そして、執着がなくなり、私はあらゆる存在を囚われの状態から解放することができますように。』

とありますが、通常、私たちはこの世俗八法、つまり、よりお金が稼げるようになるには?より人から褒められるようになるには?より楽しいことは何か?を求めることが、私たちの人生を動かす原動力のように思っている部分が多いと思いますが、こうしたことも全て幻のようだと言われてしまうと、私たちの人生を動かす原動力をも失ってしまうように感じられますが、どうなのでしょうか?
こうした執着を離れ、菩薩行を歩むという、枯れることのない菩薩の生き方の原動力の大元について、もう少し教えて頂けますか?

Dr.バリー:世俗八法は「名誉と不名誉」「利益と損失」「称賛と非難」「楽と苦」など、正反対の4つの組み合わせになっています。

私たちは通常、利益や称賛は自分に近づけたいと思いますが、損とか誹謗中傷は遠ざけたいと思います。でも、ここではそのどちらもせず、どちらも同じように扱う、ということを学んでいきます。それが出来るのは、エゴが無い状態だからです。エゴがあると、賞賛や非難に反応します。なのでエゴが無いということと、世俗八法と距離をとる、ということは繋がっています。

ではTさん、自分のエゴがかなり減った状態を想像してみてください。誰かが「あなたはこの会社で最高の従業員です。1億円のボーナスをあげます」と言ってきたと想像してみてください。もう自分にはエゴはほぼ無くて、本当に小さくなっている状態でそれを聞くとしたらどうですか・・?「そうですか、もしそうしたいならいいですよ」と言えるかもしれませんね。

Tさん:もし自分が上司にそう言われて「そうしたいならいいですよ」って答えるとしたら、すごい面談ですね笑

Dr.バリー:そうですね。ではまた違う日に、今度は「あなたの仕事は本当にダメだね。もうやめてもらえる?」と言われたらどうですか?同じように、「そうですか、そうしたいならいいですよ」と言えるでしょうか。

Tさん:そう言われるとショックですね。以前に比べたら言える気もしますが・・。前に上司と面談があって、ABCDの評価をされたりするんですが、上司からは「僕が何と評価しようと、君にとってはあまり関係ないんだろうけど」と言われたりはしました笑

Dr.バリー:はい、それがあなたが何年もプラクティスに取り組んできたことの結果で、エゴが減ってきているということだと思います。もう概念としては分かっていると思うので、あとは自分のものにするプラクティスを続けるだけだと思います。

私たちには存在の領域がいくつかあり、もちろん褒められたり賞賛を得るということがアイデンティティにとって大事な領域もあるんですが、プラクティスを続けていると、それだけでは無い、より深い領域がある、ということがわかり始めます。
でもすぐにそこに行く魔法はないので、時間がかかります。なので一歩ずつプラクティスを続けて、少しずつ変化していくしかないかと思います。

よりエゴを減らす、あるいはより深く理解するには、「慈悲」の次に「智慧」というものの訓練が必要になります。今月 9/11に行うシャーンティデーヴァ『入菩薩行論』のプログラムでは、その智慧の話をたくさんしていきます。

では、最後に世俗八法について瞑想するようにしましょう。
「名誉と不名誉」「利益と損失」「称賛と非難」「楽と苦」
そのひとつひとつについての自分の反応を平等にしていく、ということを想像してみてください・・

ー Dr. バリー・カーズィン(2019年8月28日 瞑想プラクティスグループより)


9/11(木)は、Dr.バリーがトランジットで来日のため、シャーンティデーヴァ『入菩薩行論』を行います。

また、瞑想を習慣にされたい方には、9/29(日)「瞑想プラクティグループ&ヨガ」、10/20「瞑想プラクティグループ&ヨガ」もおすすめです。