
もし怒りの前兆に気づくことができると、それに対して解毒剤を使うことができます。
例えば心臓がドキドキしたり、イライラしたり、不満を感じた時には、その感情を雲に見立てます。
怒りの初期症状が出てきて、「ああ今怒りが出てきてるんだな」と気づいたら、それを雲として捉えます。そして、その雲が空高くに流れていって、100%消えていくことを想像します。その雲とともに初期に起きた怒りも消えていきます。
でもこれは1回やっただけではうまくいきません。小さい頃から、自分が怒りを感じることに馴染んているからです。
これを何度も根気強く挑戦していくと、うまくいくようになります。
このことは、怒りを抑圧する…ということとは違います。
怒りを変容させているのです。
ポジティブで、正反対な、真逆のものに変容しています。
ここで言う、「怒りの正反対なもの」とは「忍耐」なのです。
- バリー・カーズィン(2019年開催・医療従事者向けプログラムより)