バリー・カーズィン Barry Kerzin M.D.

カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)哲学B.A.
南カリフォルニア大学(University of Southern California)医学M.D.
アメリカ家庭医学会認定医
シアトル・ワシントン大学(University of Washington)元医学部准教授、現在客員教授

約30年前インド・ダラムサラ移住以来、現在もダライ・ラマ法王第14世を始めとする高僧の方々の医療的ケアや、貧困層の人々の慈善医療も行なっている。貧困層や仏教の高僧達に慈善医療を行う。その間仏教と集中的長期的な瞑想修行を行う(3年リトリート含む)。ダライ・ラマ法王第14世から比丘(ビクシュ、僧侶)の戒を受け、医師と僧侶としての役目を務め、心と体の調和を伝える。チべット高等教育中央研究所(Central Institute of Higher Tibetan Studies, インド・サルナート)客員教授も務める。

現在、医療における利他心研究所(Altruism in Medicine Institute, アメリカ)創立者および代表
一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所(Human Values Institute)所長および代表理事
香港大学(University of Hong Kong)名誉教授。マックス・プランク研究所(Max Planck Institute,ドイツ・ライプツィヒ)「瞑想と慈悲の訓練の長期的研究」顧問も務める。米・マインド・アンド・ライフ・インスティチュート(The Mind and Life Institute)の教員・研究員でもある。

日本では2007年初来日以来、僧侶と医師、科学者両方の視点から、「心の科学」としての仏教についての講話、さらに瞑想リトリートなどを行う。法務省管轄少年院にて10代の若者や矯正教育に携わる職員にマインドフルネス指導も定期的に行う。2010年一般社団法人ヒューマンバリュー総合研究所設立、所長および代表理事に就任。世界のトップ科学者とダライ・ラマ法王第14世を中心とする仏教者の対話を促進する。


近年の活動(一部)

  • 2012年、ノーベル賞受賞者どうしの対話として、ダライ・ラマ法王第14世と利根川進教授(MIT)を迎え、東京で第3回ヒューマンバリュー・シンポジウム「癒しに関する古代と現代の智慧」を主催、モデレーターを務める。
  • 2014年、マインド・アンド・ライフ・インスティチュートと京都大学心の未来研究センター主催による国際コンフェレンス「Mapping the Mind(心の再定義)」にて、同年、香港大学主催の国際コンフェレンスでは「死と死別」をテーマに基調講演。
  • 2015年、オックスフォード大学(University of Oxford)およびケンブリッジ大学(University of Cambridge)にて社会起業家のための講演。同年、スタンフォード大学医学部(Stanford University)およびメディカル・グランド・ラウンド(症例検討会)またワシントン大学(University of Washington)などにおいて、「医療と慈悲」について講義。XMDアンダーソンがんセンター(MD Anderson Cancer Center)など医療機関にて職員研修を行う。
  • 2015年11月以来、聖路加国際病院精神腫瘍科スタッフ主催による医療従事者にたいする慈悲のトレーニングの研修を定期的に行う。
  • 2016年、アメリカ・ルイビル大学メディカルスクール(University of Louisville School of Medicine)にて新入生への白衣授与式。同年、オックスフォード大学およびケンブリッジ大学など医療系教育機関にて講演。アメリカ家庭医学教育コンソーシアム(The Family Medicine Education Consortium)にて800名の医師を対象に基調講演および瞑想研修。
  • 2017年、アリゾナ州保健省によるペインプロジェクト(Pain Project)理事会に招聘。
  • 2017年、京都大学附属病院にて医療・対人援助職向け講演(主催:京都大学緩和医療研究会)を、また聖学院(高校・東京)にて、学生・教育者向け講演を行う。
  • カイザーパーマネンテ(Kaiser Permanente)のメディカルスクール(2019年開校)にて、コンパッション(慈悲)のカリキュラムを行う予定。

※【一覧】過去の開催プログラム(日本)


大学および研究所などにおけるレクチャー(一部)

  • University of Central Florida in Orlando(中央フロリダ大学、アメリカ・オーランド,医学部/心理学部/教養学部)Medicine with Love
  • University of Washington(ワシントン大学、アメリカ・シアトル,医学部小児科)
  • Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ・サンフランシスコ、医学部)
    CCARE (Center for Compassion and Altruism Research and Education、スタンフォード大学・慈悲と利他心に関する研究教育センター)
  • Max Planck Institute (マックス・プランク研究所、ドイツ・ライプツィヒ)研究顧問
  • University of Hong Kong(香港大学、香港、医学部、仏教大学院 CBS)名誉教授
  • National University of Mongolia (モンゴル国立大学、モンゴル・ウランバートル)
  • Central Institute of Higher Tibetan Studies(チベット高等教育中央研究所、インド・サルナート)
  • Oxford University (オックスフォード大学、イギリス)
  • The Skoll World Forum on Social Entrepreneurship(社会起業家についてのスコール・ワールド・フォーラム、イギリス)
  • ロシア,カルムイク共和国など
  • 旭川医科大学・旭川大学ほか 旭川コンソーシアム(北海道旭川市、医学部、看護学部、保健学部)
  • 鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市、工学部)
  • 横浜市立大学(神奈川県横浜市、医学部)など

医療機関におけるレクチャー(一部)

  • 米国MDアンダーソンがん(癌)センター MD Anderson Cancer Center(アメリカ・フロリダ州オーランド)
  • 久恒病院(福岡県糟屋郡)
  • 聖路加国際病院(東京都中央区)
  • 京都大学附属病院(京都府京都市)など

近年の著作および発表(一部)

  • 2008年 12月:CNN医療セクション:瞑想に関する脳科学実験の被験者として掲載。
  • 2011年6月:『チベット仏教からの幸せの処方箋』日本語版著作刊行、現在多国語翻訳中。
  • 2011年9月:ロシアでの仏教科学と近代科学の比較についての国際会議にて「現代世界における非暴力と慈悲の哲学」を発表。
  • 2011年11月:インド・ニューデリーでの世界仏教会議にて「仏教科学と現代科学」を発表。ダライ・ラマ法王第14世が基調講演を行なった。
  • 2012年4月:米国デンバーでの瞑想科学についての国際シンポジウムにて(参加者700名)に利他心の瞑想のリーダーをつとめる。
  • 2013年:「Compassion -Bridging Practice and Science」( マックス・プランク認知神経科学研究所/主著:タニア・シンガー博士/Chapter 4・9: Barry Kerzin)※英語のみ
  • 2014年4月:京都 Mind and Life 国際コンフェレンス「Mapping the Mind (心の再定義)」第2日目セッション4にて発表 。タイトルは「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」
  • 2014年6月:中国・香港大学 国際カンファレンスにて講演「避けられない困難に面したときの幸せの智慧」

メディア掲載

 

その他

日本語著書
『チベット仏教からの幸せの処方箋』バリー・カーズィン 著(2011 オープンセンス)
「物質と心:脳と内なる心の関係を探す、二人のノーベル賞受賞者による対話」ダライ・ラマ法王14世テンジン・ギャツォ、利根川進、バリー・カーズィン他著(2016 サンガ)

全米公共放送(PBS) ニュースアワー・ドキュメンタリー「倫理と宗教」


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