子どもたちにマインドフルネス/瞑想を教えるには?

質問:
子どもたちや、10代の学生/若者に、マインドフルネス、あるいは、瞑想を初めて実践してもらう場合、導入方法など、どのようにしたらいいでしょうか。また、実際に子どもたちが実践したときの反応はどうですか?

バリー・カーズィンからの回答:

まず、自分が「リアル」でなければいけません。

つまり、偽りがあると若い人には分かってしまいます。ですので、本当に「リアル」に、そこにいる必要があります。

マインドフルネスであろうが、瞑想であろうが、本当に使えるもの/実践的なものである必要があるので、同時に、私たち(教える側)も、一緒にそこで瞑想を行うことが重要です。

そして、私自身が教えるときは常に、瞑想やマインドフルネスを「いかに健全な自信を育むか」というところに繋げています。

例えば、私は少年院でもレクチャーをすることがありますが、少年院に入ってしまう若者たちというのは、外側は強く見えるんですが、内側はとても不安で、安心できない感覚を持っています。ですので、「こういった心の訓練は、あなたの自信に繫がりますよ」と言っています。

これから先、例えば少年院から出てもまた何かしてしまうと、今度は大人として刑務所に入ってしまうということがあるので、「そうならないようにするために重要ですよ」と言っています。

最近では、暴力的な罪ではない、非暴力的な罪というのもたくさんあるようです。例えば、薬物の乱用であるとか、盗みであるとか、女子だったら売春であるとか、あるいは、暴力団の方たちと付き合っているとか、そういったことから少年院に入ってしまう子たちも多いわけです。大抵は、周りに健全な大人としての人生を送っているモデル(お手本)がいないので、壊れた家庭/機能不全の家庭から少年院に来てしまうことが多いようです。

小学校の子どもには瞑想はもっと簡単です。一緒にやってみたらわかります。子どもは、瞑想がとても好きです。瞑想を実践している先生が1人でもいれば、その先生が子どもと実践する姿を見せる。そして、他の先生たちも、それをモデルとして実践していくことができます。「とても簡単に」と言ったら、おかしいかもしれませんが、子どもはとても興味を持つので、そこから続けていきやすいということは言えます。

‐ 2017年5月開催「ロジョントレーニング」より


2019年3月28日(木)開催
ヒューマンバリュー・ 教育者向けプログラム
「健康的な若者を育み、未来の教育への道を照らす」
“Illuminating the Path for Future Japanese Education of Healthy Young Adults “

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